Fセンター・O氏はつぶさに情報を送ってくれるが、どれもこれも希望に合わない。折り込み広告、住宅情報誌などを見ていると、この辺の相場的には、 希望の広さで2000万台はかなり無理があると言うことがわかってきたので、土地の金額条件を上げることにする。となると、自己資金が厳しくなる。という ことで冬のボーナス1回分の現金を蓄えることにする。土地探しはちょっとの間お休み。入居予定は登紀子の育児休暇の明ける2003年春ということにして、 動き始めは子供が出てきてからだな。
それでも一応いくつか土地は見に行く。
川名。手前側は駐車場(余所の地所)なので、これで旗地。将来頭上にバイパスが通るかもしれない。
川名。バス停まで遠い。敷地は広いが、公園地内のため、建蔽率30%/容積率50%。100m2の家がぎりぎり建たない。
はずればっか。
結婚後も、それまで一人で暮らしてきた2DKの借り上げ社宅(=賃貸マンション)で当分生活することにしていたが、社宅として使用できる期限(=2003年末)が迫ってきた。漠然と「家」について考え始める。
共働きなので、メンテや庭仕事、セキュリティを考えるとマンションは有利だが、新居には登紀子のグランドピアノを入れたい。入れるだけではなく、当然弾くので防音も必要だし、搬入のことを考えると高層階も難しい。そのあたりがネックになって、マンション案はなくなる。
翌年2月末に子供ができることがわかり、新居について真剣に考え始める。とりあえず近所の建売を当たり始める。折り込み広告に載っているお手頃価格の物件は、線路の側だったり、トンネルの上の法地100％だったり。
見た目の雰囲気とか、なによりピアノを置いて使う「音楽室」を設えるには、床補強やら防音の点で、建売では無理っぽいと考えはじめ、注文住宅を建てる方向に向かう。しかし先立つものが…。とりあえず折り込み広告や住宅情報誌を中心に土地を探し始める。
登紀子としては、上物については保証などの面から大手ビルダー以外考えられないらしい。
そこで、一番近所にあるABC湘南藤沢・鎌倉住宅展示場へ。
まず、登紀子が前もって訪問していた、経営危機が危ぶまれている木質パネル工法のMsホーム。営業マンには相手にされず、派遣のねーちゃんに応対される。登紀子が母親ときたときもそうだったらしい。やる気無いなあ。意匠的にはいろいろ工夫しているが、結局Mウッドって、ほとんどプラスティックじゃん。でも「蔵」はいいなあ。
続いて軽量鉄骨プレハブ最大手・Skハウスのモデルハウス。出てきた営業・A氏に土地を探している旨を伝えると、出入りの不動産業者を通じて紹介してくれるという。重厚なモデルハウスを一通り見る。
で数日後、Skの下請け不動産業者 Fセンター社のO氏がやってきて、手頃な土地の紹介を受ける。いくつかある中で特に勧められたのは、村岡東2丁目、藤沢駅からバス15分+徒歩5分、105m2(建蔽50%/容積80%)。建物の床面積が希望分確保できなさそうなので、ちょっと却下かな。とりあえず現地を見に行ってみる。
村岡東2丁目。ちょっと狭いか。
O氏に紹介された現地を見たあと、付近にある建築中の建売をぶらぶら見ていると、「家をお探しですか」と声をかける者あり。中堅・J建設の若手営業マンとのこと。お手伝いできることがあればと言うので、とりあえずいくつか紹介してもらうことにした。
翌日J建設のショールームへ。登紀子は悪阻のため留守番。先日の若手営業と、もう一人もうちょっと偉い人(1級建築士の肩書きが付いてた)と一緒に、いくつかの物件を見て回る。どれもこれもという感じ。よさげな土地はJの建築条件付きだし。しかも駅から遠いし。
川名。近所。旗地。日当たり悪そう。
宮前。自然環境的には良いが、駅もバス停も遠く不便。
藤が丘3丁目。こんな感じでよさげなのだが…。
藤が丘3丁目(←の土地)、実はこんなところ。地下車庫付き。急斜面。前の道路が狭い。
柄沢。駅から遠い。ちょっと不便。
村岡東2丁目。この土地を2分割分譲。保育園目の前。駅まで遠い。
村岡東2丁目。この土地を2分割分譲。保育園目の前。駅まで遠い。
再びABC湘南藤沢・鎌倉展示場へ。目先を変えて、車を停めたところから一番近くにあった、SR2X4へ。地下室付き。地下室を音楽室に、というのはある意味理想だが、その代わり莫大な金もかかる。モデルハウス自体はそれを差し引いても、まあいいかなという感じ。少なくともSkよりは共感がもてた。
もう一軒は先日連れ回されたJ建設。内装のあまりのゴテゴテさに、登紀子は拒絶反応。
「蔵」が気になり、湘南台にあるMsのモデルハウスへ。意匠的にはよい。でも、なんでまた営業が出てこないんだろう。見込み客とは思われていないのか。Msの営業は質が悪いという話も各所で聞いていたので、やめ。だいたいこんな傾いてる会社に建てさせても、あとあとが心配だし。木質パネル工法って2X4と同じようなものと思っていたが、違うんだねえ。
わざわざ長後くんだりまで出てここ一軒では寂しいので、Skツーユーを覗く。ここも木質パネル。えーと、Skの子会社と思っていました。が、違うんですね。このご時世だし統合しちゃえばいいのに。・・・で、営業マンは熱心についてくれたが、いちげんさんでおしまい。
SJC
ただただ疲れまくり、ベンチでぐったり。
空港から駐車場に行き、車。同乗者4人は往きと変わらず。湾岸線が渋滞のため、アクアラインで東京湾横断を決行。
横浜郊外で最初の一人をおろす前にファミレスで車代の精算と夕食。久々のうどんがうまい。
朝食後楽器の積み込み。SF のど真ん中でトラックに楽器を積み込む集団はかなり異様。
前夜飲み過ぎたせいか、二日酔い。
今夜泊まるホテルに荷物を置いて一息。
早めの昼食。二日酔いのせいか、部屋が狭いせいか、食べていて気持ち悪くなり、食事の途中で外へ。乾いた風に吹かれ、強い日差しに照らされて一息つく。人混み恐怖症。団体行動恐怖症。
地元の一般バンド・サンノゼウインドシンフォニーとの合同演奏会。合同演奏の「祭の情景」のソロを担当!
ユーフォの人は参加しておらず、何となく居場所に困る。二日酔いがまだ醒めず、テンションが上がらない。フルートやサックスの席でお茶を濁しつつ、グニャグニャする。
朝食後バスに乗って出発。バックス・バーニー君は、現地ガイドの奥さんが営んでいるというキンダーに引き取られることに。彼は最終日まで我々と同行し、その後 LA に戻ることになっていたため、とりあえずニューオータニで預かってもらうことになる。
アテンダントの「Didn’t you keep any baggage from someone you don’t
know?(だったかな?)」と言う問いに、一同声をそろえて「Yes!」。否定疑問文は日本人は引っかかりやすい。正解は「No」。そんなもの持ってたら飛行機に乗れないので、アテンダントは目を白黒。あわてた現地ガイドが事情を話し、無事機上へ。
この旅2度目のSJC。バスに乗り換え。
サンノゼオフィスへ。あわただしく準備した後、ランチタイムコンサート。いまいちノリが悪く後味が悪かった。
楽器を片づけて、サンドイッチで昼食。
フォートポイントの上の丘の上にある展望台へ。風が強く寒い。全体で記念写真。その後ウォーターフロント地区を通って、ユニオンスクエア近くのホテルへ。
再び同じパートのY氏と同室。トラックの到着を待ち、楽器を部屋に運び入れ、支度をして夕食へ。
ホテル近辺でショッピングの後、ケーブルカーに乗って終点まで行き、歩いてピア39へ。屋台のクラムチャウダーを食べたりする。
よさげな店を見つけて夕食。かなり酔っぱらう。
再びケーブルカーに乗りユニオンスクエアへ。
貴重なOFFの日を満喫するために早めの行動。朝食後、ドライバーの男4人で徒歩でユニオン駅まで。ほんとはいけないレンタカーを借りに行く。
広い構内でレンタカーのオフィスを探すのは結構大変。やっとこさ見つけ、手続き。
他の共謀者(同乗者の女性たち)を拾うためホテルの近くで待機。
待つこと数分、2台に分乗してまずはハリウッドへ。
道に迷ったり、駐車場探しに迷走している間にもう一台はすでに着いていた。
手形を見たり、歩道に埋め込まれたパネルを見たりする。
近くに路駐して、イーグルズのLPジャケットでおなじみの風景を見に行く。その後ちょっと散歩してみたりしてヴィバリー気分を味わう。
目的地の違うもう一台と別れて、FW に乗って北へ。
チケットを買うために並んでいると、前のグループがより割引率の大きいクーポンをくれた!
FW を南に向かい、夕焼けを眺める。サマータイムのため、日没時間が遅い。
フードコートで別働隊と待ち合わせる。夕食。
麓まで行ってみるが、すでにクローズとのことで追い返される。
ドライバーを残し同乗者をおろす。バックス君も連れて行ってもらう。ドライバーはレンタカーを返すために LAX へ。
別動隊の方の車はすでに到着しチェックイン完了していた。こちらもチェックイン。ホテルまでのタクシーを手配してもらう。
I-405 ? I-10 と経由され、$50ぐらい。なんだかぼられた気分。
部屋に戻りツアコンにバックス君の処遇について相談。一緒に帰国するには飛行機の席を押さえたりするエクストラチャージが必要だし、別送するにしても、船便で、運賃もバカにならない。男一人の部屋に持ち帰ってもなんだし…。ということで、現地で里親を捜すことに。今考えると中身の詰め物を抜いて捨て、皮だけを持ち帰ると言うこともできたが。
となるとこいつといれるのもあと数時間。自慢しとかなきゃ。数名にお披露目。翌朝まで同衾する。
バフェスタイルの朝食。バスにてサンディエゴ郊外のランチョバーナードにある工場へ。
会議室で概要のプレゼンテーションをされた後、いくつかのグループに分かれてTVラインの見学。短めで切り上がり、再びバスに乗り更に郊外へ。
郊外型動物園。園内一番奥にあるレストランで昼食。前後キリンにエサをやったり、トラムツアーに乗ったりして園内を楽しむ。キャップとT-シャツを購入。
バスにて演奏会会場へ。リハーサル後夕食。
相手はジュニアハイからシニアハイぐらいまでのスクールバンド。その関係者、会社関係者など多くのノリのいい観客に恵まれ、楽しい演奏会となった。スタンディングオベーションにぐっと来る…。
終わって外に出てみると、すでに夜。陸路 LA へ。車中はさすがに疲れてぐっすり寝る。
ふと目覚めるとバスはフリーウェイを降りるところだった。人気のないダウンタウンを走り抜け、やがてホテルに到着。部屋はツインベッドルームに一人。
くつろいでいると声がかかる。なんと深夜もやっている店へラーメンを食べに行くとか。元気だねえ。おなか減ってたけど、行く気力は無し。
窓から LA 市警庁舎が見える。人気が無く何とも不気味な深夜の LA ダウンタウン。
朝5時起きでメキシコ国境へ。ホテルが用意してくれた朝食の弁当は、マフィンと菓子パンと牛乳パックとリンゴ丸ごと1個。アメリカらしいっちゃらしいが、この取り合わせに文句言う人多数。出発してすぐにいただく。
途中連絡不徹底で国境の駐車場でかなり長く足止め。予定時刻より少し遅れてメキシコに入る。国境を越えるととたんに汚くなる町並み。
工場は増築中。乾燥しているせいか非常にほこりっぽい。
いくつかのグループに分かれて工場内の見学。演奏を行う建物の2Fはまだ内装工事中。悪天候が続いたとかで大幅に遅れているんだそうな。メキシコっぽい。
リハーサルを行い、控え室で昼食。その後本番。さすがラテンアメリカ、ノリがいい。工場の昼食シフトに合わせて 2回ステージをこなす。
ホテルに戻り、夕食は昼の演奏会の打ち上げと言うことでまたパーティ。
成田までは、相模原近辺在住の4人を乗せて自家用車で。2000ccに5人と5人分の荷物はさすがにつらい。空港近くの民間駐車場に駐め、成田空港まで送迎バス。第1ターミナル南ウィングで楽器の積み卸しとチェックイン。時間まで団体用ラウンジで一息。
初の国際線搭乗。
入国後、楽器の通関時に若干トラブルはあったみたいだが、なんとかターンテーブルから出てきた楽器をトラックに積み替える。トラックは陸路サンディエゴを目指す。
出発ロビー内の deli で昼食。思ったようには注文が通じない。思惑とはちょっと違うものが出てきたが、まあよし。売店で買い物にも挑戦。必需品の水を買おうと「ウォーター?」。通じない・・・。
Sax の S 氏が両替機に $10 つっこんだら、全部 $1/4 で出てきたそうで、お裾分け、と言うか、両替。
サンディエゴ行きの国内便に搭乗。
空港に到着したがバスがなかなか来ない。できたてできれいな到着ロビーでしばらく待ちぼうけ。
やっと着いたバスで、マリーナ沿いを走りまずここへ。右側通行のバスに違和感。初夏の南カリフォルニアの日差しの中、公園で戯れる。
再びバスに乗り FW を経由してオールドタウンへ。メキシコ調の古い町並みが再現されている。
部屋は同じパートのY氏とシェア。夕食はホテルのバンケットルームで豪華な献立。
